『科学の暴走』
vsシリーズから選んだのは、このゴジラvsデストロイア ビオランテと迷ったが、ビオランテは今年に入ってから何度か見たから、デストロイアにした
vsシリーズ最終作として制作されたこの作品 「ゴジラ死す」 このキャッチコピーは、当時小学生だった自分にはショッキングだったし、ファンの誰もが驚いただろう。公開前のインパクトとしては、シリーズ最大だ TVスポットでも「ゴジラ死すまで後5日」とかカウントダウンが行われていて「死ぬ」ということを強調している 赤いゴジラっていうのも一度見たら忘れられない 前作のスペゴジまでと何かが違う やはりゴジラが死ぬっていう重大な問題をかかえている映画だから、最初から最後まで今までのゴジラシリーズにはなかった緊張感がある
思い入れは強いんだが「人にススメられるほど面白いか?」って聞かれるとそうでもなかったりする この映画は小さい頃から大好きだ でも、相変わらずあまり練られていない脚本や、全く盛り上がらず脚本通りにしか演出されていない、特撮の添え物となっている人間ドラマ セット丸出しの特撮シーン、エイリアンのパクリにしか見えない幼体デストロイア 欠点はいくつもあると思うし、あまり受け入れられていない理由もわかる 「ガメラの後にコレ?」って感じた人も多いんじゃないかな でも、これらも全て含めて好きなんだよね。だから、いいところだけを書こう まぁ、当時は「やっぱゴジラでしょ」ってことで、ガメラよりもvsデストロイアの方が好きだったが(当然、今はガメラも好きだけど) 怪獣目線のバトルと光線合戦は子供には大変ウケがいい 怪獣から見た目線で撮れば、自分も怪獣になって戦っている気分になれる 光線が奇麗っていうのも見ていて楽しい でかいセットも、今では作れない広さがある きっと、これらの要素がvsシリーズの大ヒットにもつながったんだろう それにvsシリーズはテレビで見ても迫力がある それはデカイセットを作って撮ってるってのが大きいかな スタジオ全体に広がる巨大セットを見るのも、これで最後となってしまったが この当時のゴジラの勢いは凄かったって思わせる 「強いゴジラ」ってことで統一されていたし、スケールもデカイ GMMGなんて「東京SOS」と、東京に限定されてしまっている vsシリーズを駄作って思ってる人も多いだろうが、ヒットの要素は今まで一番持っていた時期だ。宣伝も凄かったし
冒頭から香港で大暴れしてくれて「赤いゴジラ」ってのを強く印象つけてくれる 赤いゴジラはとにかくカッコイイ デストロイアと必死に戦う「最後の戦い」は、いつもと違った感覚になる ゴジラがメルトダウンするシーンは、ゴジラが好きであればあるほど、涙なくしては見られなくなってくる 伊福部サウンドのレクイエム~エンディングも素晴らしい マーチだって、スーパーX3とメーサーマーチと1本の映画で二つのマーチが聞けて得した気分だ
最初にドラマは特撮の添え物っていったけど、ちゃんと言いたいことは言ってる 最後にメルトダウンをしていくゴジラを見て「核兵器を弄んだつぐない」ってことがセリフがある デストロイアの誕生もそうだし、「科学の暴走」っていうことが語られていて、そのことは54年のゴジラを核実験により復活してしまったことから、人類が何にも学んでいないで、未だに同じことの繰り返しっていうことを感じさせている
前回のモスゴジはさらっと書いてしまったが、vsシリーズの思い入れは格別だから、文字には表せないほどの何かがあるな
vsシリーズ世代の人たちにとっては、欠かすことのできない一本だ 最後も「ゴジラは死ぬけど次に繋がるラスト」ってところが、「まだまだゴジラは終わらない」って次回作を感じさせてくれる 次回作のミレニアムが発表され、絶対vsシリーズの続編だと思っていた頃が懐かしいなぁ・・・
あとは、ミレニアムシリーズから見るだけだが、明日は仮面ライダーとALWAYSを見に行く予定だから日曜日になりそうだ
テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画
|